DELL DIMENSION 5150Cを大画面テレビで利用する
-
フルHDに対応していない
DELL DIMENSION 5150Cには、アナログVGA出力があるがフルHD出力には対応しておらず、またDVI出力もないため、大画面テレビに適切な解像度で出力することができない。
そこで今回は、DELL Dimension 5150C にグラフィックボードを増設してみる。
RADEON HD4350を買ってきた
ロープロファイル仕様でファンレスのRADEON HD4350を買ってきた。
PCI Expressスロットに増設する
-
PCI Expressスロット
PCI Express x16 と x1 のスロットが一つずつある。 ケース内にはあまり余裕が無いので、ロープロファイルであっても厚いグラフィックカードは組み込めない。
ブラケットを付け替える
工具を使ってロープロファイルブラケットに付け替える
アナログVGA端子は取り付けできない
実験したところ、HDMI端子 と DVI-I(変換コネクタを使用してアナログ接続)は同時出力が可能で、
また、HDMI端子 と DVI-I(デジタル接続)についても同時出力しデュアルディスプレイで利用することができた。
アナログVGA端子のブラケットが取り付けできないと、アナログ接続を２つ同時に得ることができないが、そのような接続方法をしないのなら問題にならないだろう。。
ドライバ類をインストールする
-
デバイスドライバをインストールする
ATI Catalyst 9.6 Suite for Windows 7 (64 bit)をインストールする。
Color Pixel Formatの設定を変更する
既定の YPbPr 4:2:2でももちろん映るが、画像がにじむので Pixel Format の設定を RGB 4:4:4 に設定する
アンダースキャン量の調整
ディスプレイ側でオーバースキャンされるのを見越しているのか、Catalystでは既定で数パーセントアンダースキャン表示されるようになっている。
HD表示領域の設定
プラズマディスプレイ側でHD表示領域の設定をフルサイズにする。
グラフィックカード側でアンダースキャン量を０％、ディスプレイ側でオーバースキャン量を０％にすると、ドットバイドットで表示できるようになる。
DELL DIMENSION 5150C改 スペック
-
スペック
CPU : Pentium D 820（2.80GHz）
メモリー : DDR2 4GB
HDD : サムスン SATA 500GB 7200rpm
GPU : RADEON HD4350 256MB DDR2 PCI-E LP FANレス
OS : Windows 7 Ultimate 64bit RC版
ウイルス対策ソフト : ウイルスバスター2010 ベータ版
パフォーマンスの評価
RADEON HD4350 の増設によって、基本スコアは 3.1 から 3.6 に改善した。
結論
-
DELL DIMENSION 5150C では RADEON HD4350 が使える
・DELL DIMENSION 5150CにファンレスのグラフィックカードRADEON HD4350を組み込んで使うことが可能で、HDMI端子で大画面テレビに映し出すことができる
・負荷の軽いゲームであれば、CPUファンが猛烈な勢いで回り出すことなく、それなりに遊べる
・HDMI端子とDVI端子はデジタルで同時出力が可能で、デュアルディスプレイにすることができる
・RADEON HD4350を増設するとオンボードのVGA機能は無効になり、トリプルディスプレイにはできない
・ワイド液晶ディスプレイにあった解像度の出力が得られるようになる
・アナログVGA端子のブラケットは取り付けできない
大きなテレビにつないでゲームをすると迫力が全然違う。
プラズマディスプレイや大画面の液晶テレビをお持ちの方は、パソコンとつないでみることを検討されると良いのではないかと思う。
関連サイト
- Drivers & Tools | GAME.AMD.COM
- 地上・ＢＳ・１１０度ＣＳデジタルハイビジョンプラズマテレビ TH-46PZ80 商品概要 | Panasonic
- SAPPHIRE HD 4350 256MB DDR2 PCI-E HDMI
- 動作音がうるさい DELL DIMENSION 5150Cの分解清掃